DIGITAL DETOX JAPANの石田です。

先日、おくむらメモリークリニックの奥村先生にご挨拶にお伺いしました。

とても気さくに対応していただきまして、大変勉強になる時間でした。

その中で今まで疑問に思っていたこと、

「デフォルトモードネットワークとは、瞑想のような状態なのか?」

先生に聞いてみました。

そもそも、デフォルトモードネットワークとは?

デフォルトモードネットワーク、聞き慣れない言葉ですが、
これは21世紀になってから発見された脳の機能です。

奥村先生によると、脳の情報処理には3つの工程があるとのこと。

  1. メモ機能
  2. 熟考機能
  3. ぼんやり機能

これまで脳というのは、ぼんやり、ボーッとしている時は
特に何もしていない、と考えて来られました。

しかし、実はこのぼんやりしている時、
脳はとても大事な活動を行っていることがわかりました。

それがデフォルトモードネットワークです。

このデフォルトモードネットワーク状態の時、
脳は、それまで蓄積された情報を整理整頓してリフレッシュしています。

しかも、このデフォルトモードネットワーク、
寝てしまうと機能が停止してしまうようです。

つまりぼーっとしている状態は、実はとても大切な時間だったのです。

それでは、ぼんやりしている状態はどのような状態なのか?

ここで私が思ったのは、

ぼんやりしている状態とは、どのような状態なのか?

という疑問です。

本当にただ、特に何も気にせずボーっとするだけで良いのか、
もしくは瞑想している状態のことを、ぼんやりしていると表現しているのか。

奥村先生に聞いてみました。

「実は、瞑想とデフォルトモードネットワークは真逆の状態。
瞑想は、未来や過去に意識を向けず、今に意識を集中させ、
言うなれば無我の状態になること。
デフォルトモードネットワークは、どちらかというと、
過去や未来について、そして現在自分が置かれている状態などを
ぼんやり俯瞰して考えている状態です。」

とのこと。

どうやらデフォルトモードネットワークとは、瞑想とは違い、
思考を手放す、というよりは、ぼんやり思考している状態に近そうです。

ただし、先生曰く、
特定の(ネガティブな)事柄に思考がとどまってしまうのは良くない
あくまでも俯瞰してぼんやりするのが大切。

ということでした。

ということで、答え。

冒頭の疑問、

「デフォルトモードネットワークとは、瞑想のような状態なのか?」

についての答えは、「瞑想のような状態ではない。」でした。

いかがでしたでしょうか。

とはいえ、ただ、ぼんやりするのはなかなか難しいですね。

例えばウォーキングをしたり、お風呂掃除をしたり、
何か単純な動作をしていると、デフォルトモードネットワークに入りやすいようです。

また、焚き火を見つめる、というのもとても有効な手段だということです。

たまにはスマホを手放して、ぼんやりしてみてはいかがでしょうか?

DIGITAL DETOX JAPAN

石田