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忙しない都会での喧騒から離れ、緑、温泉、ホタル、星空この4つが揃った旅館でデジタル・デトックスを堪能する以上の贅沢がこのコロナの時代にあるのでしょうか。
温泉街として全国的に有名な山口県長門市の湯本温泉のなかでも、2016年の日露会議でプーチン大統領と安倍元首相が宿泊したことや、天皇皇后両陛下も宿泊されたことで有名な大谷山荘は別格の存在です。
そんな伝統ある大谷山荘のすぐ隣にある、2006年にできた別邸 音信(おとずれ)に宿泊して、今回は優雅なデジタル・デトックスを体験させていただきました。
羽田空港から山口県宇部空港まで飛行機で約1時間30分、そこから車で1時間ほどと、思ったより遠くない大谷山荘別邸音信は、その名の通り音信川(おとずれがわ)という川沿いに佇んでいました。
早速畳の良い香りがする玄関を通ると待っていたのは開放感溢れる庭。そこから茶室へ案内され、歓迎のお茶を頂き、そこからカメラ以外のデバイスを全てスーツケースに封印し、デジタル・デトックスを開始しました。
館内は畳張りです。裸足で畳の上を歩くのがおすすめです
それぞれが唯一無二の個性豊かな和とモダンの融合した客室
チェックインを済ませて待ちに待ったお部屋はなんと館内に18室しかないそうで、しかもそれぞれが独自の間取りとなっており、同じものは一つとしてないそうです。和とモダンが融合された広々とした間取りで、各部屋には源泉かけ流しの露天風呂がついています。昼は山懐に抱かれ、夜は満天の星が輝きます。
(タイプA:10畳和室 +ツインベッド +テラス)
(タイプE:6畳和室 +ツインベッド +ダブルベッド)
音信川の水の美しさに浄化される
夕食までの時間は周辺を散策。旅館の由来にもなった音信川のせせらぎは、デジタルで疲弊した心を癒やしてくれます。
河川敷はきれいに整備されており、散歩にはうってつけ
夕食は庭園を眺めながら鉄板焼
夕食はライトアップされた庭園を望めるカウンターでの鉄板焼を堪能。デジタル・デトックス中とはいえカメラだけは携帯していましたが、カメラでさえ存在が邪魔になる最高の空間と味でした。
鉄板焼と会席料理で選ぶことができる
開放感溢れる天然露天温泉で心身を浄化
夕食後は温泉へ。別邸には2つの大浴場がありますが、別邸に宿泊しているゲストは本館の大浴場にも入ることができます。大谷山荘にはサウナと別邸音信には岩盤浴もありますので、デジタル・デトックスには相性がとても良いです。
大谷山荘の男湯と女湯は日替わり交代制なので、本館と別邸で合計4 つの種類が楽しめる
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スマホの光ではなくホタルの光に魅せられて
ここまでは他の旅館と大差ないかもしれませんが、実はここからが本番でした。
幸いにて宿泊した5月末はホタルの季節で、シャトルバスでのホタル観賞ツアーがついていました。明るい光はホテルの前ではタブーですので、その乱舞の様子はあいにくカメラで撮影できなかったのですが、それはまさに幻想的な美しさでした。
ぜひ、ご自身の目で直接ご覧になってください。
住んでいる場所にもよるかもしれませんが、ほとんどの人が実際にホタルを見たことはないのでは? 小さい頃に映画や図鑑で見たあのホタルが舞う幻想が現実になったこの感動は言葉ではもはや表現しきれません。
ホタルツアーからの興奮もつかの間、さらに大谷山荘には本格的な天体観測用の望遠鏡があり、ゲストは無料で専門の方の解説付きで天体観測ができるのです。これもまさに圧巻で、小学校の時に習った理科の時間に習った星座たちが、望遠鏡のみならず肉眼でもはっきりと夜空に輝いて見えました。
何光年もの彼方から届く星の輝きは、スマホから届くブルーライトの輝きとは違い精神を豊かにしてくれました。
都会の明るさに埋もれてしまった星たちが肉眼でも観察できました
いかがでしたか?今回は少し遠出して贅沢なデジタル・デトックスしてきました。このように旅先で特別な時間を過ごす時こそスマホを封印してデジタル・デトックスしてみることをおすすめします。
【取材者】長田 壮哉(オサダ マサヤ) / DIGITAL DETOX JAPAN プログラム開発部
もともとミニマリストであったことと、コロナで長引く在宅勤務によるストレスからデジタルデトックスに目覚める。最近は都会に隠れたデジタルデトックスに最適な場所を発掘してはスマホを持たずに出かけるのにはまっています。DIGITAL DETOX JAPANではコラム執筆と宿泊施設向けのデジタルデトックス・プランの提案を行う。平日は外資系金融機関でパソコンとにらめっこしています。
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