スマホ依存社会の先を考え、動いていこう
デジタルデトックス・ジャパンのホームページをご覧いただきありがとうございます。理事のもりしたです。
このところ、月の半分を東京で、残り半分を岐阜で過ごす日々です。高温多湿の毎日ですが、みなさまいかがお過ごしでしょうか。
7月期に限定開講をしたデジタルデトックス・アドバイザー養成講座。受講生枠を10名で設けたところ、お申し込みを多くいただいたため、より多くの方に受けていただくために8月期を開講することといたしました。
受講生の方とのコミュニケーションを充実させるため、募集人数は7月期と同じく10名とさせていただきます。申し込み期日は7月31日までといたします。
7月期のキャンセル待ちをされていた方のお申し込みも予想されるため、ご応募や無料面談のお申し込みは早めにされることを推奨いたします。
コロナ禍からデジタルデトックスを企業で取り入れたいというお声をいただき、企業向けの研修が増えてまいりました。しかしこのところ潮流の変化を感じます。
お子さんのスマホ依存に悩む親御さんや、教育に従事する方々のご受講が増えているのです。
海外メディアを定点観測していても、このところ、スマホ中心の子ども時代のあり方を指摘し、具体的な変化を求める専門家の声が増えていると感じます。
SNSに関する研究を見ていくと、SNSの単なる依存性の問題より「みんなが使っているから自分も使うほかない」といった集団圧力の問題が絡んでいることがわかります。
SNSをはじめ、メキメキと賢くなっていくAIへの懸念についても議論がなされています。多くの人たちがデジタルの「負の面」を感じはじめつつも、時代は猛烈なスピードでデジタル社会へと向かっていることへの不安があるのだと、感じます。
もちろん、デジタルに関するメリットについてここであえて並べるまでもありません。養成講座でもお伝えしている通り、私たちが目指すべきはデジタルとの共存です。デジタルと共に私たちも進化していくことです。
昨今、メディアでもスマホやSNSが「ドラッグのようだ」と指摘する声がありますが、個人的にはこのように不安を煽る方法を良いとは思っていません。
大事なのは、デジタルと自分との最適な距離感を見極め、そのバランスをとり続けることです。その距離感を見極めるためには、正しい知識が必要ですし、場合によっては身体に同化するデジタルを手放すことで自らを観察する必要もあるでしょう。
デジタルは必要か不要か、善か悪かといった二項対立ではなく、デジタルと共に発達してきた私たちは、デジタルと共にどのように良い方向に向かっていくのか──柔軟な身のこなしが求められているのです。
養成講座にはそのために必要な知識をすべて詰め込んでいます。そして、同じ問題について考える仲間がいます。すでに100名を超える修了生が集まっては、興味ごとにグループを作って、小さな試みをスタートさせています。
スマホを手放して運動をサポートする方法を話あったり、本を読む時間を作るべく読書会を企画したり…キャンプをしたり…!その先の活動はさまざまです。
お客さんは要りません。同じ問題について考えて動きたい、でも1人で悶々としている方達にとって知識と仲間が集まってくる場所を作りたい。その思いで、この講座を始めました。
私自身、この問題を考え続けるうえで、次に取り組みたいことも見つかってきました。こうしてここで何かを書いたり、養成講座を続けることはもう何年も続けられないかもしれません。
その前に、多くの方にバトンを渡せればと思っています。
と長々と書いてしまいましたが、関心のある方はぜひ養成講座のページをご覧になってください。
──森下彰大