目次
1日何時間以上スマホを使ったら依存症?
3時間以上、8時間以上、10時間以上、、、様々な説がありますが、私はこれには明確に何時間以上、という明確な数値はないように思います。使い方や状況にもよるためです。
依存しているかどうかは、以下のような質問から自身で判断することが出来ます。
- スマホは、家でも仕事中や移動中でも、どんなときでもすぐに手に取れる場所にスタンバイしてある。
- 電車内、仕事の休憩中、待ち時間など、ちょっとでも時間が空いたらスマホを取り出すのがクセになっている。
- スマホの着信音やバイブレーションの「空耳」が聞こえることがある。
- 「情報に乗り遅れること」「みんなが知っている情報を自分だけが知らないこと」に対して不安や恐怖を抱いている。
- 夜、ふとんやベッドの中でもスマホをやっている
(参考:奥村歩著「そのもの忘れはスマホ認知症だった」) - スマホをする時間を増やすために、家庭での仕事や役割をおろそかにすることがある。
- スマホをしている時間が長いと周りの人から文句を言われたことがある。
- 人にスマホで何をしているのか聞かれたとき防御的になったり、隠そうとしたことがある。
- スマホをしている最中に誰かに邪魔をされると、いらいらしたり、怒ったり、大声を出したりすることがある。
- スマホをしているとき「あと数分だけ」と言っている自分に気がつくことがある。
- スマホをしていた時間の長さを隠そうとすることがある。
(久里浜医療センター「インターネット依存度テスト」)
上記の質問は依存度をチェックするためのものですが、このYESの数が多ければやはり、依存度は高い状態だと言えます。
とは言え、自分が何時間スマホを使っているかというのは、自分がどれだけスマホに依存しているのかを測る目安になります。
この計測にはMomentというスマートフォン用のアプリが便利です。
このアプリをインストールすると自動的に自分が1日どれくらいスマートフォンを利用したか、今日は何回スマホを持ち上げたのか、などを自動でトラックして通知してくれます。
私も使っていますが、長い時間使った日などは自分でもスマホを見すぎてしまったと感じているので、Momentに今日は「3時間使いましたよ〜」とか「もう100回以上スマホ持ち上げてるよ〜」とか言われるとアプリを消したくなります。。
◆現代のウェルビーイングに欠かせない「デジタルデトックス」のすべてがここに◆
「新しい休み方」を実践し、周りに伝える。デジタルデトックス・アドバイザー養成講座。2022年秋からの受講申し込みを受付中です。約3ヵ月の講座で、デジタルデバイスとの健康的な付き合い方を学びます。毎日の実践で、確かな習慣を身につけましょう!
お申し込みについて、詳細は受講案内ページよりご覧ください。
スマホ依存症は存在するか?
スマホ依存症という病気はない、という認識もあるようです。これについてはどうでしょうか。
前述の依存度に関する質問を提供している久里浜医療センターは昭和38年からアルコール、薬物、ギャンブルなどの依存症対策に取り組んできた、いわば依存症対策の権威とも呼べる機関です。こちらの機関でもスマホ依存症(ネット依存)を深刻な依存症と捉え、治療に力を入れています。
厚生労働省研究班の2018年の調査では、病的なインターネット依存が疑われる中高生が5年間でほぼ倍増し、全国で93万人に上るとの推計を発表しました。(2012年の調査では51万人)
※この調査には引きこもりなどで学校に来ていない生徒は参加していない、ということなので実際の数値はもっと高いことが予測されます。
上記のように国や専門機関が認めるように、やはりネット依存やスマホ依存というのは確かに存在しています。
それにしても、すごい増加率です。スマートフォンの普及と、Webやアプリの進化によってスマホとの接触時間や回数が増えるのは、体感としても理解出来ますね。
これには裏側にアプリやWebサービスを提供する側からの仕掛けがあるのですが、そのあたりはまた後日お話しさせていただきます。
また2018年には、世界保健機関(WHO)がゲーム依存を正式に依存症の一種として加えましたね。
世界ではゲーム依存も深刻な問題となっており、米国ワシントンにあるこちらのreSTARTという施設はゲーム依存になった若者を回復させるための施設です。
反面、e-Sportsという名前でゲーム競技も人気が出てきており、職業としても認められるようにまでなってきました。私にも7歳のゲーム好きの子供がいまして、「e-Sportsの試合に出たい」という声を聞いたりすると、「よし、やらせてみるか」という気持ち半分、「ただゲームやりたいだけかも??」とそのあたりどのようにゲームをさせるか考えさせられます。
他にも様々な機関がスマホ依存やネット依存の存在を認めており、その対策に取り組んでいることから、やはりスマホ依存症というのは存在している考えて良いでしょう。
◆心を休める土曜日に!つながらないオンラインイベント、開催◆
定例開催のスクリーン・フリー・サタデー。オンラインで集まってデジタルデトックスを学んだら、その後は夕方までデバイス断ちを体験!
今回のテーマは「ミニマリズム」。余計なモノや情報から解放されるにはどうすれば良いのか専門家のお話を伺います。詳細&参加申し込みはこちらから。
今日のまとめ
1日何時間以上スマホを使ったら依存症と言えるのか?
上述の通り、1日に何時間以上という明確な数値は無いですが、上述のチェックリストなどを利用すると客観的に判断できそうです。とは言え、スマホ利用時間の計測もやはり良い目安になりますので、Momentなどのアプリを利用しての計測がおすすめです。自分がどれだけスマホを触れているのか、数値で見るだけでも意識は変わります。
スマホから届く「通知」もスマホ依存症の大きな原因の1つです。
「通知を消す」これだけでも、スマホ依存症から少し抜け出せるかもしれません。
本日もありがとうございました。