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クラウドファンディング発。クエストウォッチとは
時間の確認をするときはいつもスマホ…という方は、多いのではないでしょうか。
連絡手段としてだけでなく、様々な機能を持つスマホがあれば「時計なんて要らない」と考える方が多い理由も分かります。
しかし、スマホで時間をチェックすると、どうしても通知が気になって目の前のことがおろそかになってしまいがちです。
そんな状況に待ったをかけるのがこのクエストウォッチ。
スイッチを押したときだけ時間が分かる、という非常にシンプルな腕時計です。
デジタルデトックスができるように設計されたという、この時計を実際に試着してみました。
クラウドファンディングサイトで資金調達に成功
クエストウォッチはクラウドファンディングサイトの「CAMPFIRE」で、150人を超えるメンバーからの調達に成功。
紙のような質感を味わえる独特なデザインに加え、耐久性や軽量性にも優れた実用的なモデルとして、すでに高い評価を獲得しています。
すでに追加予約も行なっているほか、公式サイトやamazonでも購入可能です。
デジタル依存症を改善するためのアイディアが詰まっている、このクエストウォッチを実際に着用してみました!
クエストウォッチ試着レビュー
デジタルデトックス協会のメンバーが普段の日常生活でクエストウォッチを着用。すると、色々な発見がありました。
いくつか特筆すべき点をご紹介します。
紙の質感
紙の質感をイメージしてつくられたこの時計はラバー素材とは異なり、付けていることを忘れるほどでした。
デジタルデバイスを多用する今日では、紙という自然な素材からも遠ざかりがちです。紙の柔らかく、軽い質感は肌触りも良く、ムレやすい夏場には特におすすめです。スポーツやアウトドアを楽しむ時にも相性抜群です。
また、水にも強いため、日常生活で少し濡れるぐらいであれば全く影響はなさそうな印象です。
軽量性
26gという軽量性もポイントです。実際に付けていても不快感は全くありません。また、時計自体が非常に薄いため、PC作業やジャケット着用時などにも邪魔にならないと感じました。
個人的にはこの薄さが気に入っており、子どもを抱きかかえるときやバックパックを下ろすときなどちょっとした時に引っかかることがないのはストレスフリーでした。
シンプルかつファッショナブル
今回、着用したカモフラージュ柄を含めて、デザインは7種類。どれもシンプルで遊び心にあふれています。
また、使っていくと少しずつヨレ感が出てきて、紙の経年劣化を楽しむことも。
性別や年齢関係なく、着用できる柄ばかりなので、ギフトとしてもぴったりだと思います。
町歩きから、キャンプまで利用シーンを選ばないため、普段使いで1本あると便利だと感じました。
(周りに「何これ」と聞かれることも増えそうなので、話題作りにもなるかもしれません…!)
実際に試着をしていて、いくつか気になる点も出てきました。
まずは、野外で日差しが強いときは時間が見えにくいということ。この点は公式HPでも説明があるため、別途参照してみてください。
そのほか、もう少し小さめサイズだとよりアクセサリー感覚でも付けられるかと感じました。また、デュポン社のタイベックと呼ばれる特殊素材を使用しているため、価格は5,000円と少しお高め。
しかし、ペーパーライクな質感でオリジナリティ溢れるデザインは、他の時計にはないものなので今後も新しいラインナップの登場が楽しみです。
開発の背景
開発者の悩みから生まれたアイテム
開発に携わったラシカル代表の真田さんは、2つの苦い経験からこの時計のコンセプトを思いついたといいます。
ひとつは海外旅行中にあったアクシデント。
海外を旅していたときに、複数の子どもに襲われた真田さんは「訪れる国によっては、スマホやスマートウォッチを身につけたままでは危ない」と感じたそうです。海外でも安心して身につけられ、かつデザイン性が高いものを求めてクエストウォッチが生まれました。
ふたつ目は、デジタル依存。
スマホで時間をチェックする、という方も多いですが、いちいちスマホをみると通知が気になったり、用もなくSNSアプリを開いてしまうものです。
そのため、クエストウォッチではあえて、ボタンを押すと時間が表示されるようにデザインしたそうです。
時間を能動的に見る仕組みにすることで、それ以外の時は時間を気にせずに過ごしやすくなります。
「足りない」を楽しむアイテム
「*不便益」という言葉があります。
これは京都大学の川上教授が提唱するワードです。「不便なこと=制限」を大切にすることで、生活の本質的な側面を見直そうという意図があるのですが、このクエストウォッチにも同じコンセプトがあるのでは、と感じました。
私たちは「便利」という言葉に弱いものです。言うなれば「自動」が好きなのです。
しかし、「自動」と「受動」は似ています。
受動的な消費は、ときに自分から大切な時間や考える力を奪ってしまう可能性もあります。
時間を見たいときだけ自分でチェックするというのは、アラーム機能などがついた時計に比べれば間違いなく不便です。
もちろん、スマホでできることの数に比べても雲泥の差があります。
スマートウォッチであれば、実に様々な情報をどんどん知らせてくれます。
しかし、時間やその他の情報をデバイスから知らせてくれないからこそ、自分が今向き合っている人やことに集中しやすくなるでしょう。
(「クエスト」という言葉が入っているのは、目の前のことをさらに探求して欲しいという想いが込められているそうですよ!)
*参照:不便益システム研究所「不便益って?」
できればスマホはカバンの中に
デジタルデトックス協会としておすすめしたいのが、クエストウォッチを着用している際はカバンの中にスマホを閉まってしまうという方法です。
ポケットなどに入れていると通知やスマホの重みが気になってしまうので、出来るだけ身体から離しておくのがベターです。
クエストウォッチ 製品情報
製品名:ミニマリスト向けシンプル腕時計「クエストウォッチ」
価格:5,000円
素材:タイベック(デュポン社)、リチウムイオン電池(交換不可)
販売会社:Rasical(公式HPはこちら)
購入方法:公式サイト・Amazonなど