DD(デジタルデトックス) Night~本に浸かる~
昨年(2024年)11月3日、神戸市立三宮図書館(指定管理者:株式会社図書館流通センター)で「DD Night(デジタルデトックス ナイト)~本に浸かる~」が開催されました。
いつもは体験できない閉館後の図書館でのイベントということで、デジタルデトックスへの関心はもちろん、図書館の特別な雰囲気を楽しみたいと思われる方も多く、定員に達したあとも、お問い合わせが続いたそうです。
当日は、図書館のスタッフさんが、入口の扉の前で、参加者にスマートフォンの電源オフを呼びかけ。いよいよ図書館でのデジタルデトックス体験のはじまりです。
参加者の方は思い思いに、館内の本棚から、読んでみたかった本や雑誌を選び、好きな席で、ゆったりと本と向き合います。
図書館内は照明を普段より絞って、より落ちついた雰囲気に。このイベントのためにDJが考えてくれたアンビエントを中心とした音楽と、図書館スタッフが厳選したアロマの香りが漂う館内は、読書に没頭できるように演出されていました。
終了後のアンケートは、すべての方が記入くださり、非常に高い評価だったそうです。「手元にスマホがあると、読書中もついメールチェックなどをして、そのままスマホに没頭していることがあったので、本に集中できてよかった」、「ひとりではデジタルデトックスをする機会がなかったので、イベントで体験できてよかった」などの感想や、「三宮図書館のDD Nightのファンになりました」と、後日お手紙を図書館に送られた方もおられたとのこと。
アムステルダムでのイベントからヒントを得て、三宮図書館でデジタルデトックスの企画を考えられたスタッフさんは、「図書館とデジタルデトックスの親和性の高さを感じるとともに、図書館という空間のポテンシャルを知ることができたイベントでした。初めての開催でしたが、今後も「三宮図書館×デジタルデトックス」を模索していきたいと思います」とのことでした。
【神戸市立三宮図書館について】
神戸市立三宮図書館は神戸市よりの指定管理導入館として株式会社図書館流通センター(TRC)が運営を行う。
現在神戸市の中心地である三宮は同市による「都心・三宮の再整備」中であり、2022年に元々駅の近くにあった場所から海の近くに建つKIITO(デザイン・クリエイティブセンター 神戸)の2階に仮移転をした。建物は1920年代に建てられた元生糸検査所であり、現在は神戸市の創作の拠点として市民に開かれた場所となっている。
