デジタルデトックスを取り入れた組織向けワーケーション・プログラム
こんにちは。デジタルデトックス・ジャパン理事のもりしたです。
今回は当協会が岐阜県養老町(僕の地元でもあるのですが)で開催した「デジタルデトックス x ワーケーション」について、その概要や期待できるメリットについてまとめました。
養老でのデジタルデトックス・ワーケーションのメリット
- リモートワーク下にある組織の連携を高めるチームビルディングに
- 心身の健康の基盤となる「内受容感覚」への意識を高められる
- デジタルとの付き合い方を見直し、プログラム後の健康的な生活をサポート
- 自然豊かな養老町で地元の人たちと交流し、地方創生について学べる
※御社の希望する開催時期や人数、プログラム内容をもとに、オーダーメイド型で企画いたします。ご質問や視察のご要望などがありましたら、お気軽にお問合せください。
デジタルデトックス・ワーケーションの概要・事例
2022年11月、講談社のオンラインメディア「クーリエ・ジャポン」編集部メンバーが、養老町での「デジタルデトックス x ワーケーション」に参加しました。実際のプログラムはご希望の期間や内容にあわせて企画可能です。
一例として、クーリエ・ジャポン編集部の滞在の様子をご紹介します。
DAY1──快適なテレワーク施設でお仕事を
東京駅から岐阜羽島駅に移動。車で駅までお迎えにあがり、そのまま養老町のテレワーク施設「YOROffice(ヨロフィス)」へ。
滞在中はアクティビティなどがなければ、YOROfficeでお仕事ができます。開放的なコワーキングスペースだけではなくウェブ会議用の個室や3Dプリンターを有するラボなども併設されています。
午後からは希望者が陶芸体験に。YOROffice近くの体験教室「福覚陶房」にて、皆でお皿作りに挑戦します。
今回の滞在先はYOROfficeからすぐのところにあるプチ移住体験施設を利用可能です。
落ち着いた一軒家で、ふだんは顔を合わせることのない同僚たちと談笑する時間もありました。
DAY2──五感を刺激するアクティビティ
この日は久保田家具工房で木彫りのスプーン作りを体験。アクティビティ中はデジタルデバイスを専用のケースでお預かりし、脳と心を休める時間にします。
午後からは老舗旅館「千歳楼(せんざいろう)」にて、地元の名産「ひょうたん」を使ったキャンドルアート作りを体験しました。
YOROfficeでのお仕事のあとはみんなで温泉へ!
DAY3──マインドフルネス瞑想を体験
YOROfficeの和室スペースを使って、マインドフルネス瞑想体験。頭のなかの「おしゃべり」を止め、身体のなかの状態(内受容感覚)にフォーカスしていきます。
その後はリモート組のメンバーたちとハイブリッド会議。対面できる機会を活かしてのブレインストーミングを行いました。
企業の中長期的な計画を立てるうえでも、新しいプロジェクトを立ち上げる際のミーティングにもおすすめの環境です。
DAY4──養老の滝でのサイレント・ウォーク
最終日となる四日目は、アロマバスオイル作りを体験。自分が好きな精油の香りを選び、混ぜ合わせる過程で、自分のいまの心身状態を探っていきます。
そしてその後は、養老の滝でサイレント・ウォーク。歩く瞑想とも呼ばれるこのアクティビティは、歩いているときの足裏の感覚に集中したり、自然のうつろいを感じながら、内観の時間を作り出します。
滝の頂上ではカカオ・セレモニーを。養老の地に皆で集まれたことを祝福し、デジタルデトックスにチャレンジしたことを労いあいます。
午後からは養老天命反転地などの名所をまわり、プログラムは終了しました。
デジタルデトックス・プログラムの提供サービス
ご希望に合わせて、ワーケーション中は下記のプログラムをご提供いたします。
①デジタルデトックス・サポート
デジタルデトックスで新しい働き方をもっと賢く推めるには?当協会理事のもりしたやアドバイザーが、最新の知見をもとに講義を行います。
また、滞在中は入眠時のスマホ使用を防ぐための専用袋と昔ながらの目覚まし時計をお渡しします。
②デジタルデトックス・セラピー(1時間半/回)
デジタルデトックス・セラピストのSachiがデジタル疲れの解消に特化したアロマオイル整体施術を提供します。
記憶・学習など認知力に作用すると期待されている「BDNF」オイルを使用します。
③サイレント・ウォーク&カカオ・セレモニー
行きはチームメンバーが道中を共にしながらも、会話をせずに静かな心を保ちながら滝へと向かいます。カカオ・セレモニー(ホットカカオをご提供)のあとは皆で楽しく帰り道を歩きます。
④アロマバスオイル作り体験
デジタル疲れを癒す精油を取り揃え、参加者の方の好みで選んでいただきながら、バスオイルを作ります。お土産にも。
⑤マインドフルネス瞑想
Google社など世界的企業も導入するマインドフルネス瞑想。科学的な効用が認められているボディスキャン瞑想などをガイド・実践します。
⑥観光体験プログラム
薬膳料理教室、木彫りスプーン作り体験、陶芸やヨガ体験など、養老町の方々が提供する体験プログラムに参加可能です。
※開催希望時期や人数によって提供できないプログラムもございます。
デジタルデトックス・プログラム開発によせて
さて、コロナ禍を機に、多くの企業がリモートワークを導入しました。働く場所や時間から自由になったことは喜ばしい変化であるものの、往々にして自由とは難しいものです。この数年間で、私たちは新しい働き方の素晴らしさ、そして、その弊害を目の当たりにしました。
スマホでもアップデートをすれば、バグがいくつか見つかるように……私たちのライフスタイルも変化した直後はその良さを享受していて、後になって「困ったな」という事柄が浮かびあがってきます。
リモートワークでいえば、世界中の企業が痛感している問題は何なのか。それは、働くバランスが崩れ、オーバーワークをする従業員が増えたこと。そして、リモートワークで私生活と仕事のリズムを掴めずに、メンタルヘルスの不調を訴える人たちが大勢現れはじめたことです。
海外では、バーンアウト(燃え尽き症候群)への注意を呼びかける報道がこれまで以上に増えました。マイクロソフト社は、業務時間外の従業員同士のチャットが増えたと指摘しています。入社してから同僚に一度も顔を合わせることなく退職していく社員がいます。
新しい働き方には、新しい休み方が必要です。
いま求められるのは、意図的に仕事の環境(つまりデジタル環境)から離れ、脳の疲労を回復し、目の前のコト・モノ・ヒトと(ふたたび)繋がる時間を作りだすことです。オンライン上で働く人たちがオフラインでも顔を合わせ、同期行動をとることで、チームへの帰属意識を確かめることです。
常に大量の情報やタスクが流れこむいま、意図的にOFFの時間を作り出さない限りは、持続可能な状態で働くことはできません。
いま、急速に働く環境が変わるなかで企業は「休み方」を個人の自助努力に委ねているばかりではいけません。新しい働き方も、そして休み方も、チームで一緒に考えるために、養老の空間の力を活かしてみませんか?
プログラム導入のご相談
御社の希望する開催時期や人数、プログラム内容をもとに、オーダーメイド型で企画いたします。ご質問や視察のご要望などがありましたら、お気軽にお問合せください。
問い合わせ先:
デジタルデトックス・ジャパン理事
森下彰大