目次
デジタルデトックス・プログラムの概要
宿泊施設「ル・ポール粟島(運営:穴吹エンタープライズ株式会社)」は、デジタルデトックス滞在プログラムの企画開発を進めています。DIGITAL DETOX JAPAN(一般社団法人日本デジタルデトックス協会)は現在、同施設と提携しての監修協力を行なっております。
2022年2月22日〜23日、プログラムの商品化に向けてモニター開催を実施し、実際にデジタルデトックスを体験していただきました。近日、一般向けのプログラム販売を開始いたします。
それでは、今回の体験プログラムの模様をダイジェストでお届けします。
1日目
島に到着(13:00)
旅の舞台は粟島(あわしま)。香川県三豊市にある須田港からおよそ15分でアクセス可能です。海洋保全活動を積極的に進める島として知られており、シーズン時の島沿岸ではウミホタルも観察できます。
船のスクリュー型をした島には、季節や風向きによって表情を変えるビーチが点在。島にある大きな道は3本のみと、徒歩でも簡単に廻れるコンパクトな島でもあります。
参加者の方たちは13時ごろに島に訪れ、港近くのル・ポール粟島にチェックインしました。
デジタルデトックス座学① 幸福の優位性(13:30)
しばしの休憩を挟んだあと、当協会認定のデジタルデトックス・アドバイザー糸山勇斗氏が「幸福度と生産性」の関連について講義。幸福というのは、生産性のある仕事によってもたらされるのではなく、「幸福な状態こそが生産性を生み出す」という事実(幸福優位性)を冒頭にお伝えしました。
幸福度を高めるためにデジタルデトックスを取り入れるべきであるという提案を、研究結果などを交えてプレゼンしました。
また、具体的な実践方法やアプリの整理なども通じて、日常生活でもできるデジタルデトックス法をお持ち帰りしてもらいました。
デジタルデトックス座学② 粟島でデジタルデトックスを推進する意義
続いて、当協会理事の森下彰大が講義させていただきました。テーマは、香川県粟島でデジタルデトックスを推進する意義。
香川県はオンラインゲーム依存に対する条例を2020年に打ち出すなど、デジタル・ウェルビーイングについての議論を投じた「先進県」でもあります。デジタルデバイスは悪だと断罪するのではなく、依存なき共存を目指す。そのための手段としてデジタルデトックスが必要とされていることをあらためてお話しました。
また、近代史における社会というのは「自然時間」でなく「時計時間」によって自らをも束縛しているという海外メディアの言論を紹介。自らが身を置く社会から離れ、時計時間から自分のバイオリズムにシフトさせることの重要性をお伝えしました。
デジタル機器回収の儀&呼吸法の実践(15:30)
講義後は簡単なQ&Aを行い、その後は参加者さまがお持ちのデジタルデバイスをお預かりしました。
回収前にはSNSのプロフィール画像を変更し、「デジタルデトックス中」であることを周知。
使い捨てカメラを配布し、体験中は自由に撮影をしてもらい、あとで現像しデータ化してもらえるようにしました(活動報告のためカメラスタッフが同行しています)。
デバイスのない世界へとシフトする準備として、簡単な呼吸法を実践しました。
島内散策(16:30)
その後は島内を散策し、浜辺で夕日ウォッチング。
砂に触れ、流木に触れ、縮こまっていた五感を少しずつほぐしていきます。この日拾った流木は、焚き火の薪に。
焚き火シェアリング(20:00)
夕食で海の幸をいただいた後は、焚き火を囲んでのシェアリング。1人では辛くて不便なデジタル断ちも、みんなでやることで自分が感じていることを共有したり、ただ焚き火を眺めたりと、目の前の「ヒト・モノ・コト」にフォーカスできるのがデジタルデトックス・プログラムの魅力でもあります。
2日目
早朝シェアリング(6:30)
世界的な彫刻家である流政之の作品「SAKIMORI」を鑑賞しながら、早朝の焚き火を。
志々島 訪島(10:00)
2日目はクルーズ船をチャーターし、隣の志々島へ。
港からアップダウンのある道を歩き、目指したのは巨大な楠の木。樹齢1000年以上の木の周りで雄大な自然を堪能しました。
デジタル機器返却の儀(13:30)
船に戻り、デジタルデバイス返却の儀を行いました。
モニター参加者体験談
今回、参加いただいたモニターさまからいただいたご意見の一部です。
焚き火などふだんできない体験ができたのは楽しかった
ツアーの最初にデジタルデトックスの理解を深めてから体験に入ることができたのがよかった
マインドフルネスやヨガ、アートセミナーと絡めることで、季節や天候に柔軟に対応できるプログラムになる
いかに自分がデジタル社会に浸っていたかを痛感した
自分達も料理に参加できると良い。島の歴史や文化を理解する機会もあると良いと思う
長期滞在型のパッケージにも可能性がありそう
自由時間とのバランスをとることが大切。IT関連の企業の従業員にとって良いプログラムとなるだろう。
今後は、いただいたフィードバックをもとに磨き上げを続け、より満足度の高い商品として開発を進めてまいります。
本プログラムについてのお問い合わせやご依頼、取材のご要望等は「お問い合わせフォーム」よりお願いいたします。
デジタルデトックス監修プログラムについて
DIGITAL DETOX JAPANでは、企業や宿泊施設からの要望に応じて、現地の良さを活かしたデジタルデトックス体験の提供・監修を行っております。
科学的なエビデンスに基づいた効果的なデジタルデトックスの実践法や、日常生活でも習慣化するコツなどもお伝えすることで、ニューノーマルの健康経営をサポートします。
すでにデジタルデトックスを取り入れることで、幸福度や生産性に有意な改善がみられることがわかっており、「新しい休み方」として次世代のリテラシーになるはずです。
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施設情報
施設名:ル・ポール粟島
住所:香川県三豊市詫間町粟島1418-2
公式HP:https://le-port.jp/
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