こんにちは。Digital Detox Japanの森下彰大(もりしたしょうだい)です。

私たちDitial Detox Japanは「Reconnect Human With Nature.」というコンセプトのもと、人間とデジタルデバイスの新しい付き合い方を模索し、提案しています。

デジタルデトックスと聞くと難しく感じるかもしれませんが、ざっくりと説明をするとこんな感じです。

「デジタルデバイスから一定期間離れ、自然の中で「今、この瞬間」を実感しながら過ごすこと。」

さて、理想は定期的にスマホの通知のことなんて忘れて自然の中で過ごすこと…なんですが、忙しい現代人の私たちは、鳴り続けるスマホを置いて自然に帰ることはなかなか許されないものです。

仕事においても、プライベートにおいてもスマホを触らずに過ごすことがあまりに難しい今、私がおすすめしたいのが、「アプリの断捨離」です。

今日から始められる気軽なスマホ依存対策。いったいこの「アプリの断捨離」にはどんなメリットがあるのか、みてみましょう。

スマホアプリの整理=脳の整理

日本人はスマホアプリの所持数が世界一というデータがあります。(App Annie社調べ)

一人あたりに換算すると、なんと100本以上のアプリをインストールしていることになります。

しかし、当然全てのアプリを一日で使うことはないはずです。中にはインストールしたものの一回プレイしただけのゲームアプリなどもあるはずです。

スマホを開いた時に使用頻度の高いアプリとそうでないアプリがごちゃごちゃと並んでいると、必要なアプリを探し出すために脳はエネルギーを消費します。

また一つのアプリを使用している時に他のアプリからの通知ばかりがくるのも脳にとってはかなり負荷がかかります。

その理由は脳は「マルチタスク」が苦手だからです。反対にデジタル機器はこのマルチタスクが得意です。

スマホはアプリを同時にいくつも起動させられますが、脳は複数のタスクをこなそうとすると*一つのタスクをこなしている時よりも効率が落ちることがスタンフォード大学による実験で証明されています。

そのため、できるだけアプリの数を減らし、必要なアプリだけを厳選することで、目の前のやることに集中できるようになるのです。当然余計な通知が減ればスマホを眺める時間も減るはずです。

それでは実際にスマホアプリの断捨離の方法をみていきましょう。

スマホ依存対策「アプリの断捨離」の実践方法

まず、スマホのホーム画面にアプリがいくつあるかをチェックしてみましょう。

アプリが4-5ページに渡って並んでいる人は要注意です。

一週間生活してみて一度も使わなかったアプリは削除しましょう。

理想は1ページにまとめてしまうことです。

例えば、私のiphoneのホーム画面はこんな感じで1ページだけです。

使用頻度の高いアプリは右手親指が届く範囲に配置しています。私の場合、一番使用頻度が高いのが「ミュージック」、「Google カレンダー」、「Chatwork」などですね。

また、「SNS」、「ビジネス」、「初期アプリ」などフォルダ毎にまとめてしまうのも有効です。こうして引き出しを作ってあげることで、自分が今何を目的にスマホを触っているかが明確になり、ただぼんやりスマホを触ってしまうのを防ぐ効果があります。

スマホ依存対策の大敵、SNSアプリはできるだけ削除を

やや上級編ですが、SNSのアプリは削除して必要なときはブラウザからログインして見るのが理想です。慣れるまでは落ち着かないですが、慣れると無駄な通知が減り、想像以上にスマホを見る時間が減ります。SNSは自分で時間を最もコントロールしづらいものだからです。

私の場合、「Instagram」は仕事で必要なので残していますが、Facebook、twitterなどのSNSアプリは使用する際はブラウザからログインしています。

数週間試した結果、仕事で使うfacebook messengerのみアプリを残しましたが、このように自分に合ったアプリのみを無理なく残していくのがおすすめです。

急なデジタル断食ではなくまずはスマホを触る時間を減らす

スマホはもはや私たちの生活にとっては不可欠です。スマホを一日触らずに生活をする…なんて考えただけでも恐ろしいと感じる人がほとんどなのではないでしょうか。

実際ネットで「スマホ依存」と調べてみると実に多くの対策が紹介されています。

・スマホの使いすぎを防止するアプリを入れる

・データ容量制限をして強制的に使いすぎを防ぐ

・デジタル断食をする

などなど…。

たくさんの人が「自分はスマホ依存だ…。」と自覚していて、なんとかしたいと考えているようですね。

ただ、実際上記のような方法は結構ハードルが高いものです。

もちろん、スマホの使いすぎ防止アプリなどを用いて自分がどれぐらいスマホを使っているかを把握することは大切です。デジタル断食も週に一度できればかなり心と身体のリフレッシュになるはずです。

しかし、それらの最大の問題は、一人では継続しづらいということです。

私たちがデジタルデトックスプランを企画する際は基本的にはグループで行い、ヨガやトレッキングなどをツアーに取り入れ、必ず参加者同士のインタラクション(交流)の場をつくることを大切にしています。ただ一人でデジタルデバイスを手放すのは、スマホ依存の人には急に手持ち無沙汰になってしまい、辛いものだからです。

まずはスマホを見ている時間を少しでも減らすことです。一日の間でたった三分でもスマホを触る時間が減れば良いのです。それを継続的に続けることでスマホ依存による心や身体へのダメージはかなり減るはずです。

まずは気軽にスマホの大掃除をする気持ちで試してみてはいかがでしょうか。

参照URL
“What Multitasking Does to Our Brains”(2012)
Buffer Social
https://blog.bufferapp.com/what-multitasking-does-to-our-brains