こんにちは!DIGITAL DETOX JAPANのもりしたです。

大和ハウス工業さまが社内で発刊されている『外構だより』にて、1月15日に「デジタルデトックス」について取り上げていただきました。

住まいとデジタルデトックス 

エクステリアがテーマとなった今回の特集では、デジタル化に加速していく現代社会の中で「生身の人間との触れ合いや自然とのつながり」を求める機運が高まっていることを解説されています。

以下、同誌の引用:

注目したいのは「デジタルデトックス」という言葉です。進歩し続けるデジタル技術により、日常生活の大部分がインターネットやスマホなしには成り立たなくなりました。その反動として、増加するデジタルストレスからの逃避欲求が高まっていると言われています。

チャットやオンライン会議によって人とのつながりの多くがデジタルになり、「何かが欠けている」 と感じる人もおられるでしょう。生身の人間や自然とのふれ合いを求める気持ちに共感できる人も多い のではないでしょうか。

感染予防として屋内での集団行動が敬遠されたために一時的な代用としてアウトドア活動が広まったと同時に、もともとアウトドアを求める意識も高まっていたと考えられます。

いまはまさに「第二次キャンプブーム」が到来。グランピングをはじめ、専門的なノウハウや装備がなくても手軽に自然の優雅さを満喫できるサービスが人気になりました。

自然への回帰志向、というのはコロナ以前からあった流れですが、今回のパンデミックによって、より自然のなかでのゆったりとした時間を求める人が増えたと考えられます。

現代こそ、取り入れたい3つの「非」

『外構だより』で、特に面白いと感じたのは、下記の記述でした。

「人工的・生産的・効率的」なものは必要不可欠ですが、「非人工的・非生産的・非効率的」なものの目に見えない有用性を無視してはならないでしょう。

例えば、当協会のデジタルデトックス・アドバイザー養成講座では、「デジタルフリー・ゾーン」を作る大切さを伝えています。寝室やお手洗いなど、住まいの中で「ここではスマホを使わない」という場所を設けることで、情報の洪水状態になった脳を休める時間を作る…。特に家が「休息」と「仕事」の両方を担うことになった昨今では、このONとOFFの切替が欠かせません。

非人工的な環境、つまり、自然のなかで人が得られる恩恵は数知れず。自然のなかで過ごすこと(あるいは自然を感じられる状況にいるだけ)で、ストレスホルモンであるコルチゾール値は下がることが分かっています。

また、「バイオフィリア」という用語があるように、人は生来、自然とつながることを求めています。実際に、自然を感じられる空間にいることでストレスを低減させ、生産性を上げるという効果が示唆されています。

バイオフィリアという用語そのものは、1984年にアメリカの社会生物学者のエドワード・O・ウィルソンによって提唱されたものですが、近年では「バイオフィリック・デザイン」といった、自然を感じられるオフィスを手がけることも一般的になってきました。

一見、非人工的で非生産的だと思われることが、そこで過ごす人たちの生産性を上げる可能性が高い、ということが分かってきたのです。

ニューノーマルに心地よい“余白”を

さて、少し脱線します(笑)

個人的な話で恐縮ですが、僕自身が昨年から気をつけているのが「戦略的 暇(ヒマ)」というもの。

例えば、朝から晩、平日から土日まで、スケジュールをタスクで埋めてしまえば、短期的には仕事は片付くはずです。ただ、「結局、TODOリストを頑張ってこなしても、翌週にはまたタスクの山ができあがっている。というより、自分で作り出している」ということに気がつきました。幸福度が高まらないどころか、生産性まで下がってしまっていたのです。

いつでもどこでもPCやスマホがあれば仕事ができる反面、人生の余白がこうしたデバイスで埋め尽くされてしまうのは、あとで振り返った時に少し寂しいかなと、そんな思いに襲われ、暇な時間も作ることを仕事にしようと思いました。ぼんやり、だらだらする時間です。

「暇」という言葉にポジティブな印象を持つ人は少ないかもしれません。しかし、この非生産的な時間にこそ、大きな癒しやひらめきが隠れているのではないかなとも思うのです。

例えば、脳科学における近年で最大の発見、「デフォルト・モード・ネットワーク」。これは脳が情報整理を行う活動のことで、いわゆる「インスピレーション」と大きな関わりがあると言われていますが、当初、このデフォルト・モード・ネットワークは脳のアイドリングのようなもので、特に意味はないと考えられていたそうです。

本題に戻り…。もし、住まいの中でも「デジタルデバイスを手放して、ぼんやりしたくなるような空間」があったとすればとても素敵だと思います。「デジタルデトックスをしなきゃ」ではなく、「したくなる」ような環境が家のどこかにある…。そんな家に住んでみたいなと、本記事を読んでいて感じました。

1月12日本日、日本でも続々と緊急事態宣言が発令され、在宅での生活を余儀なくされる方が増えています。デジタルデトックスをする場所をご自身の生活スペースのなかで決めてみて、自らをチャージする場所を作ってみてはいかがでしょうか?

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