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今回は「放送を見逃してしまった…」という方向けに、番組で紹介されていた内容をまとめました。
取材にご協力いただいた、ご担当者様、そして実際にデジタルデトックス協会のショートプログラムを体験してくださったU字工事のお二人と参加者の方々、本当にありがとうございました。
実際のオンエアでは、専門家の方々の解説も加えられており、改めてスマホ依存による心身への影響を確認することができました。
何気なくスマホを触る行為が脳を疲弊させる
おくむらメモリークリニック(岐阜県羽島郡)の奥村院長は、目的を持ってスマホを使用するのではなく、暇つぶしなどでスマホを何気なく使うことには要注意だと仰っています。
仕事の休憩中や、ふとした待ち時間など、周りを見渡せば「うつむいてスマホを眺める」、こんなシーンは決して珍しいものではなくなりました。
しかし、こうした何気ない「スマホを眺める」という行為によって、脳がゴミ屋敷化してしまっている可能性があるのです。
特に、テレビを見ながらスマホも触っている…というデジタルマルチタスキングを行なっている方はかなり脳の神経細胞に負荷がかかっている可能性があるのです。(認知症予防のために専門家が行うマルチタスクトレーニングもあるため、マルチタスクそのものが悪いというわけではありません。)
現代人は要注意!脳過労のリスクとは
脳疲労という言葉は、以前にも当協会のコラムにて紹介をしました。この疲労が蓄積すると脳過労へと繋がってしまいます。
脳過労とは、脳に情報が溜まりすぎてオーバーワークになっている状態。スマホというのは本などに比べて、光や色、動画、広告やおすすめリンクなど様々な情報が多量に混在しています。
脳に情報が溜まりすぎて、整理をする時間がなくなると、だんだんと脳の認知機能が低下してしまいます。スマホやデバイスの過度な使用によって、物忘れなどをはじめ認知症の初期症状に似た状態に陥る可能性がある、と奥村先生は指摘されています。
実際に番組内で紹介されていたチェックリストを見てみましょう。これらの項目に多く当てはまる方は要注意です。
チェックリスト(TBS系番組「健康カプセル!ゲンキの時間」内で紹介)
- よく眠れないことが多い
- ここ数年物忘れが増えた
- よくイライラする
- やる気・興味が湧かなくなった
- 仕事・家事の段取りが悪くなった
ぼーっとする時間=情報を整理する時間
番組内では、枝川義邦先生(早稲田大学 研究戦略センター教授)によって、タスク下で脳内の血流を測定する実験が行われていました。
本来であれば、タスク処理をしている時には前頭葉の血流が上がるはずなのですが、参加者の脳内では、その血流上昇が見られません。これらも脳疲労が原因であるといわれています。
脳は下記のように情報を扱っていると考えられています。
- 入力(インプット)
- 整理
- 出力(アウトプット)
脳に入ってきた情報が整理されていないと、当然ながら3の出力時に情報がスムーズに出てきません。
机の引き出しの中がゴチャごちゃしている中で、「あれ、ペンはどこだっけ?」とすぐに見つからない状況に似ているかもしれません。
そして、近年の脳科学では「ぼーっとしている時間」に脳内の情報整理が行われいることが明らかになってきました。
専門用語でこの機能を「デフォルト・モード・ネットワーク」と呼びます。詳細については過去コラムを参照ください。
どうしてスマホを触ってしまう…?
「スマホばっかり見ていてはいけない…」と感じている方は多いはずです。しかし、なぜ私たちはここまでスマホに依存してしまうのでしょうか?
実際に番組内でも「スマホがないと不安」、「連絡が取れなくなる」といった声は多く見られました。
興味深かったのは、楽屋にいる参加者からスマホを回収した後の映像でした。
急に参加者の落ち着きがなくなり、服を触ったり、顔を覆ったり、不安そうに感じられるシーンもありました。
つまり、「スマホがないからぼーっとできる」のか、というと現代人はそうでもないのかもしれません…。
いつでも触れる位置にスマホを置いている方は、急にスマホがなくなると「代償行動」といって、スマホの存在を埋めるものを無意識に探してしまいます。こうした行動もスマホ依存症の一歩手前だ、と成城墨岡クリニック分院理事長・院長の墨岡孝先生がコメントされていました。
トイレやお風呂、寝る前にスマホを使っている…という方も多いかもしれませんが、一度そうした習慣を見つめ直してみてはいかがでしょうか?
スマホがなくても「気にならない状況」とは?
とはいえ、日常生活の中で急にスマホがなくなると手持ちぶさたになってしまうのは、無理ありません。周りの人がスマホを触っている中で自分だけはスマホを触らないで生活をする、というのもなかなか厳しいものです。
そのため、理想は自然の中でぼーっとする時間をみんなで作ることです。
今回はショートプログラムということで、参加者の皆様には下記アクティビティを体験してもらいました。
- アーシング
- 薪割り体験
- 火起こし
- アコギで合唱
そのほか、本来はボディスキャン瞑想なども加え、より長時間行います。
また、自分がスマホにどれだけ依存しているかを客観的に見てもらうための講習も開催しています。
石田代表が番組内でも述べていましたが、「スマホがなくても気にならない」という状態が大切です。
デジタルデトックス協会では、スマホのことを忘れて自然の中でリラックスしてもらう時間を過ごしてもらうべく、プランニングを行なっています。
デジタルデトックスに興味のある方はお気軽にご連絡ください
家族や友人、あるいは同僚と誰とでもデジタルデトックスは気軽に行うことができます。
今回の放送で、興味をお持ちになった方はぜひ今後、当協会が主催するイベントにお越しください。どなたでも歓迎しております!
また、脳疲労の状態に陥っているということは仕事でも生産性アップは期待できません。
デジタルデトックスでは法人様のご相談に合わせて、出張イベントを開催することも可能です。
体だけでなく、脳の疲れにも着目し、デジタルデバイスをより幸福度と生産性の高い形で使用していけるように、ぜひデジタルデトックスを取り入れてみてくださいね!