デジタルデトックスの効果をどう知るか

前回の記事では、日常的に実践できるかんたんなデジタルデトックスの方法を紹介しました。

今からでもできるものを厳選したので、「とりあえずやってみた!」という方もいるかもしれません。

そんな方に向けて、今回はデジタルデトックスの効果を確認する方法をご紹介します。

▼この記事はこんな人におすすめ。

「デジタルデトックスを始めたけど、効果があるのか知りたい」

「効果が見えないから、デジタルデトックスを続けようか迷っている」

1.ツールを用いる

スマホにはスクリーンタイムを計測する機能があります。詳しい確認方法はこちらをご覧ください。

「デジタルデトックスなのにスマホを使うの?」

一見、矛盾しているように感じるかもしれませんが、そもそも、デジタルデトックスとは「デジタルを否定すること」ではありません。

真の目的は、デジタルデバイスとの適切な距離感を認識し、健康的に利用できるように共存することです。つまり、デジタルとリアルのバランスを大事にする取り組みということです。

その例として、当協会ではスクリーンフリー・サタデーや7-DAYデジタル・デトックスなど、オンライン上で集まりながらデバイスとの健康的なおつきあいについて語り合うイベントがあります。

【LINEで参加】1週間で「脱スマホ依存」チャレンジ──7-DAYデジタル・デトックス(無料)

 

さて、スクリーンタイムを確認する目的としては、1日あたりの総利用時間やその内訳(アプリごと)を把握することです。スクリーンタイムを可視化することで、デジタルデトックスの効果が分かりやすくなります。

「たった1日でこんなに使っていたの!?」

「週末は特に動画視聴が多い傾向にあるなぁ…」

など、最初はショックを受ける人も多いはずです。私もはじめてチェックしたときは衝撃でした(笑)

しかし、落ち込む必要はありません。デジタルデトックスにおいて、自分のデジタルデバイスの利用時間を把握することは、とても大切だからです。

スタートの状態をきちんと知ることで、デジタルデトックス実践後に効果を測定することが可能になります。そして何よりも、現状の自分に「気づく」ことがとても大切です。

具体的な効果測定手順は以下の通りです。

①デジタルデトックス開始前にスマホでスクリーンタイムを確認する

②まずは1週間デジタルデトックスをやってみる

③終了後、改めてスクリーンタイムを確認し、デジタルデトックス開始前と比較する

「SNSをチェックする時間が減った!」

「動画視聴時間は減ったけど、総利用時間はあまり変化しなかった」

色々な感想があると思います。しかし、スクリーンタイム測定にも欠点はあります。それは、あくまで「時間」を把握するに過ぎない、という点です。例えば、「動画を1時間視聴する」というシチュエーションで、2人のパターンを想定します。

Aさん:苦手な数学を克服するためにオンライン講座を視聴

Bさん:勉強中にゲーム実況動画を視聴

同じ1時間の動画視聴でも、その差は歴然ではないでしょうか。なので、あくまで「時間」は目安です。アプリの使い方や目的に変化があれば、それもデジタルデトックスの一歩です。

ちなみにDIGITAL DETOX JAPANでは、スマホアプリの平均利用時間と比較して、あなたの利用時間がどれだけ多いかを測定するLINE無料診断も実施中です!

2.内なるテクノロジー「内受容感覚」に頼る

内受容感覚とは、体の中の状態を察知する力のことです。呼吸や体温など、体の内側に起こるものを感じとる内受容感覚に対して、外界の映像や音などを感じとる力を外受容感覚と呼びます。

「緊張して心臓がドキドキする」「空腹を感じる」など、私たちは日々、体の様々な部位で発せられるシグナルをキャッチしています。前述の①とは対照的に、数値化することは難しいです。しかし、自分の内なる心に耳を傾けることは大切です。

「スマホを使わないで人と会話したら、何となくいつもより楽しかった」

「SNSを見る機会を減らしたら、気持ちがスッキリした気がする

「何となく」や「気がする」という表現はとても曖昧ですが、このような小さい変化や気づきこそが、デジタルデトックスで得られるものです。この体験をすることによって、改めてコミュニケーションの大切さや楽しさを再確認したり、自分自身を見つめなおすきっかけになります。

みなさんも、「理由はとくにないけど、何となく好きだからやっている」という、習慣や趣味などあるのではないでしょうか。「好きに理由はいらない」とよく言われるように、必ずしも物事すべてが合理的とは限りません。

デバイスに没頭していると、身の回りのものの大切さを忘れがちになってしまいます。家族や友人と過ごす時間、自然のありがたみなど、人によって様々です。そのため、デジタルデトックスの効果は人の数だけあるとも言えます。自分がデジタルデトックスを通して素直に感じたことを大切にしましょう。

デジタルデトックスは数値も体感も大切に…

いかがでしょうか。デジタルデトックスの効果を知るためには、デジタルデトックス前後の状態を把握することがとても大切です。しかし、その効果や気づきが常にポジティブとは限りません。自分のスマホ依存にショックを受けたり、睡眠の質に変化を感じなかったり、色々あると思います。

自分と向き合い、プラスもマイナスも受け入れる。デジタルデトックスを体験して、「いつもと何かが違うぞ」と感じることができれば、それはまさに効果が出ている証拠です。

みなさんも、自分なりのデトックス効果を見つけてみましょう!