夏休みにデバイスとの付き合い方を見直す

こんにちは。デジタルデトックス・アドバイザーの稲塚です。

今年6月、朝日中高生新聞の奥苑貴世記者より「夏休み中、デジタル機器の利用が増えている学生にデジタルデトックスを知ってもらいたい」とのお問い合わせをいただきました。

夏休み中、デジタルとの付き合い方を見直すきっかけにしてもらうために、毎日の実践方法をお伝えしたほか、学生特派員の方々にも当協会が定例開催している「7-DAYデジタルデトックス」を実践していただきました。

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毎月末の最終週に開催!無料でLINEのオープンチャットに参加するだけでその日のお題が届きます。

脳疲労の原因にもなる、複数の作業を同時並行で進めようとする「マルチタスキング」や、デジタルデトックス中に発動しやすいと考えられる「デフォルトモードネットワーク(脳の整理機能)」については早稲田大学理工学術院の枝川義邦教授が解説されています。

7-DAYデジタルデトックス体験レポート

今回は、7-DAYデジタルデトックスを体験いただいた朝日中高生新聞の学生特派員が、その日のお題に取り組んだ感想を共有してくれました。

下記にてご紹介します。

お題:使っているSNSを「発信だけ」にしてみる

使っているSNSはインスタグラムだけだったので、1日目からアンインストールしたままでした。何度かインストールし直したい欲に負けそうになりましたが、そのままインストールせずに過ごしました。

・いつもはっしんすることはないので、そもそもつかうのをやめました。いつも通学の電車の中でスマホを見てしまっていたのですが、本を読む時間ができて、本の世界に没頭できました。

お題:朝起きた後&寝る前にスマホを見ずに過ごしてみよう

・朝起きて、まずシャワーを浴びました。いつも起きてすぐにスマホのチェックをしてしまうので、できないように夜のうちから電源を切っておきました。夜もいつもはスマホを見てから寝ていますが、この日は代わりに漫画を読んでから寝ました。

・だらけることがなくなったおかげでぱぱぱっと朝に必要なやるべきことが終わって、朝からシャキッと一日を始めることができました。

お題:スマホの電源を切って過ごす時間を作ろう

・電車に乗っている間(30分くらい)スマホの電源を切って過ごしました。スマホを使うようになってからあまり読まなくなった本を集中して読みました。自分も含め、電車に乗っている人のほとんどがスマホの小さな画面に集中しているというのは、改めて見ると奇妙な光景だなと思いました。

・勉強のときにスマホの電源を切りました。いつも通知が鳴ると気になってしまい勉強の合間合間にスマホをちらっと見てしまうときがあったのですが、電源を切ることでスマホが静かになったので邪魔されずに集中できました。

7日間を終えての感想

・スマホはほんとに便利です。知らないことをすぐに調べられるし、時間が空いたら暇つぶしもできます。でもそれに頼りすぎて、自分で考える機会が少なくなったり、友達や家族との会話が減っているのも事実だと思います。もちろんすべてをやめることは難しいことなので、自分で使いすぎないように気をつけたり、制限をかけたりして、程よく使えるようにするのが大切なのかなと改めて思いました。自分で思っている以上に依存しているという感じはありましたが、ほんとうに必要なものだけ使うというのも、余計なものを削ぎ落とせていたので、心的にも満足感はありました。

・スマホが意外とマルチタスク(悪い意味での)になってしまうことを知って、デジタルデトックスに取り組んでみることでひとつの行動に集中するということができるようになったと思います。また合宿に行っていたときスマホがずっとつながらなくて自然とデジタルデトックスできていたのですが、スマホがなくても行動できるのでこれからも時間を少しずつ減らしながらスマホを扱っていこうと思いました。

特派員のみなさまへ

素敵な体験談を読ませていただきありがとうございます!「スッキリした」「やることに集中できた」などのポジティブな面もあれば、1度アンインストールしたアプリを再インストールしたい欲と葛藤をする場面もありました。

でもここでインストールし直したからと言って、「デジタルデトックスに失敗した」なんてことはありません。アプリが使えなかった時に湧き起こる感情を観察したり、いつもと異なる行動をとってみたりすることが大切です。様々なプロセスを経た結果として「やっぱり自分にはこのアプリが必要だ」となればそれでいいと思います。自分なりのデジタルとリアルのバランスをとってみてください!

まとめ

今回の取材を通じて、協会の課題である「どのようにして学生にデジタルデトックスを伝えていくか」に対する示唆を得ることができました。

記事の中で伝えたかったことは、「日常生活で手軽にできるデジタルデトックスがある」ということでした。そして何よりも、デジタルデトックスを学生生活のなかで実践してもらうことに重点を置きました。

普段は大人目線で話すことが多いのですが、それでは学生にはピンときません。そこは日頃から学生目線で物事を捉えている奥苑さんにフォローいただきながら、まとめることができました。

朝日中高生新聞さま、特派員の方々そして私の長い話をきれいな文章にしてくださった奥苑さんに御礼申し上げます。