ステイホームが続くGW。気をつけたいスマホ依存

気をつけたい子供のスマホ依存

コロナウイルス感染拡大が続く、4月下旬。東京都は5月6日まで「ステイホーム週間」を継続するという方針を発表しました。

すでに在宅でのリモートワークや休校が続いている多くのご家庭にとっては、「せっかくの大型連休なのにどこにも行けない…」と肩を落とす人も多いのではないでしょうか。

家族でデジタルデトックスをするチャンス

GW中も自宅で過ごすという方が増えることもあり、気をつけたいのはスマホやPCなどをついつい触りすぎてしまうという状態です。

そこで、家族でも実践できる、大人と子どもそれぞれのデジタルデトックス方法についてご紹介します。

今回のGWは、在宅で家族とのコミュニケーションを深める良い機会。ぜひ、スマホやパソコン距離を置く時間も作ってみましょう。

家族でデジタルデトックス。具体的な実践方法

【大人編】SNS休暇で心と脳を休めて

子どものスマホやゲーム依存を心配する親御さんの声が多く聞かれますが、まずは大人たちが率先してデジタルデトックスを生活に取り入れましょう。

「依存」という言葉通り、スマホなどのデジタル機器にのめり込むほど、「Want to」なのか「Need to」なのか、その境界線が自分でも分からなくなってきます。

大人がスマホを使う目的の多くは、SNSやネットでの情報収集です。特に、今はSNSや検索サイトをひらけば、コロナウイルス関連の情報で溢れています。

信頼できる情報をチェックすることは大切ですが、不安にかられ、スマホで情報収集を行い続けるのはおすすめできません。

「適度な恐れ」を持つことは決して悪いことではありませんが、常に外界から情報が入ってくると、脳が過労状態になってしまうリスクもあります。

「周りの人は何をしているんだろう」とついついSNSを覗きたくなる気持ちも分かりますが、SNSで他人と自分の生活を比較すると、自身の幸福度も下がってしまいがちです。

できれば、スマホを使うときは最低限の連絡に留め、意図的に情報量を制限することが大切です。

大人のデジタルデトックスPOINT

  • SNSやニュースサイトでの情報収集の「しすぎ」に注意
  • 信憑性の高いメディア(情報の発信源)を自分なりに選定する
  • SNSのプロフィール画像や投稿機能で、自分がデジタルデトックスする日をお知らせするのも効果的
  • 通知が気になってつい見てしまう人は時間指定で通知をOFFに。
  • GWを機会にアプリの断捨離を。

私たちが、スマホで情報を追い求めてしまう根本的な原因は「FOMO*」にあります、一言で言うと、人間は「周りから取り残されること」を恐れる生き物です。

特に昨今のような状況では、情報取得は必須です。しかし、適度に行わないと、必要以上に不安を抱えてしまうことにもつながります。

多くのニュースサイトやSNSを次々と眺めてしまう方は、アプリの断捨離をして、そもそもの情報量を制限することもおすすめです。

FOMO…Fear Of Missing Outの略。

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【子ども編】親子でアナログのゲームを

スマホ育児という言葉がありますが、子どもが一人でも熱中するスマホの動画やゲームは忙しいお母さん・お父さんがついつい頼ってしまいがちなツールです。

やむをえない場合でも、スマホを子どもに渡して一人で遊ばせるのではなく、必ず時間を決めて、保護者の監督下で視聴するようにしましょう。

できれば、親子でスマホを手放す時間を作って、アナログなゲームにチャレンジしてみるのも手です。

最近、テレビでこんなカードゲームが流行っていることを知りました。

ルールは至ってシンプルで、カードに描かれたキャラクターに自分たちで名前をつけ、そのカードが表示されたら早く名前を言うゲームだそうです。(子どもが相手だと手強そう…。)

▼ナンジャモンジャ

カードゲームなんじゃもんじゃ

他にも一時期、こんなカードゲームが流行りましたね。

▼ナインタイルナインタイル

これはお題に合わせて9枚のカードを素早く並べるというゲーム。知育グッズとしても良いかもしれません。

子どものデジタルデトックスPOINT

  • アナログかつみんなで共通の課題に取り組めるゲームがおすすめ
  • 子どもと触れ合う時はできるだけスマホを手放す(意識は全て子どもに)
  • 子どもにだけデバイスの利用時間を制限しない。

先ほど紹介したゲームは、一緒に机を囲んで共通の課題に取り組めることが特徴です。子どもと時間を過ごす上で最も大切なのは、目を合わせて子どもに接すること。

どちらかの視線がスマホにあっては、アイコンタクトは取れません。子どもは親の表情をよく観察しています。

親がスマホを睨んで、しかめっ面をしている状態では、子どもにも不安は伝搬してしまうものです。

また、子どもが「自分には関心がない」と感じてしまうと、今後の愛着形成にも悪影響を与える可能性が出てしまいます。

繰り返しになりますが、まずは親がスマホを手放して、子どもに意識を傾けてあげることを実践してみましょう。

【ステップアップ】家族でスマホ依存を防ぐために

デジタルデトックスゾーンを作ろう

家族でより効果的にデジタルデトックスを進めるために、ぜひ試してほしいのが「家の中でデジタルデトックスゾーンを作る」というものです。

「ここはみんながデジタルデバイスを持ち込まない場所だよ」とルールを決めることで、ON/OFFのメリハリが付きやすくなります。何よりこうすることで、デジタルに触れた時の生産性や喜びも増します。これは、私がデジタルデトックスを試す中で実感していることでもあります。

電子機器を触らないエリアを家の中に

(例)

  • 食卓
  • トイレ
  • 寝室

慣れてきたら、リビングルーム全体など範囲を広げてみましょう。

最高のONのために最高のOFFを

私たちは、デジタルデトックスの普及をミッションに、情報発信やイベント開催を行っています。

デジタルデトックスは、デジタルデバイスの存在を否定するものではありません

むしろ、今後発達を続けるデジタルデバイスと共存していくために、私たちが主体性を持ってデジタルデバイスを使いこなすことが大切だと考えています。

使いこなすとは、「目的のために使ったり、使わなかったりする」ことだと考えています。

しかし、多くの人が「通知が気になるからみてしまう」、「ふとした時にスマホに手をやってしまう」と、自分で利用をコントロールする難しさを痛感しています。

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1日何時間以上使ったらスマホ依存症?

スマホをはじめ、デジタルデバイスの主(あるじ)は自分自身。

ゴールデンウィーク中は、自分とスマホの関係をもう一度見直して、スマホより大切な人の目を見る時間が増えることを願っています。

 

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